飯能市立図書館評価指標
図書館法第7条3項では「図書館は、当該図書館の運営の状況について評価を行うとともに、その結果に基づき図書館の運営の改善を図るため必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」と定められています。
また、「公立図書館の設置及び運営上望ましい基準」においても「市町村立図書館は、基本的運営方針を踏まえ、図書館サービスその他図書館の運営に関する適切な指標を選定し、これらに係る目標を設定するとともに、事業年度ごとに、当該事業年度の事業計画を策定し、公表するよう努めるものとする」旨を定めています。
このことを受けて、本計画ではサービス及び運営において重視する項目を指標化し、その達成度を評価するための目標値を別表のとおり設定します。
目標値は、達成すれば一定水準以上のサービスが提供できている、または図書館がその努力をしていると評価できるという観点から設定するものです。これまで一般的な指標として採用されてきた貸出冊数のように、単純に数値を右肩上がりに増加させることだけが目的ではなく、質の高いサービスを提供するための人的資源の充実についても指標を設けています。
指標については年度毎に達成状況を公表するとともに、評価項目、目標値は事業計画立案の中で見直しを行い図書館運営の改善を図ります。
評価結果
令和4年度評価結果
R4評価結果(+R5目標値).pdf (PDF:164.1KB)
令和3年度評価結果
R3評価結果(+R4目標値).pdf (PDF:215.6KB)
サービス評価指標の概要(令和3年度~7年度)
基本データ
指標1 図書館員の研修受講
職員のレベルアップがサービス向上に直結すると考え、図書館関連の研修への職員参加をポイント化し、目標値以上のポイントになるように努力する ことで、職員のレベルアップにつながることを目的とするものです。
指標2 人口1人当たり貸出冊数
貸出数を人口当たりに換算し、利用の活発な他の自治体と比較するための指標です。
指標3 有効登録者数
有効登録者数は、登録者のうち1年間に利用のあった人数。実際に利用を行っている利用者数を把握することができます。
指標4 開架の貸出可能資料の蔵書回転数
各図書館の開架に置かれている資料が年間どのくらい借りられているかを表す指標です。開架の貸出可能資料の蔵書回転数は、年間貸出延べ冊数÷開架の資料数で求めるので、貸出目標冊数を設定することで目標値を出すことができます。
指標5 開架蔵書新鮮度
各図書館の開架に置かれている資料が年間どのくらいの割合で入れ替えられているのかを示す指標です。各館年間受入冊数÷開架蔵書冊数で求めることができます。
基本方針1 安心・安全で充実した読書環境の提供
指標6 ホームページの調査関係ページ閲覧件数
飯能市立図書館ホームページ内で調査等に使われる「地域情報関連索引」及び「調べもの」の閲覧回数の合計を指標とします。非来館サービスの1つとしてインターネットによる情報提供の利用状況がわかります。
指標7 地域・郷土行政資料受け入れ冊数
毎年目標値以上の郷土行政資料を受け入れることは、地域情報の収集に力を入れている証明になります。長期にわたり継続して一定数の資料を受け入れることで貴重な郷土資料コレクションが構築されます。
指標8 行政刊行物の収集率
飯能市の行政資料の収集について確実な収集が行えているかを評価します。博物館と図書館合同で毎年各課に照会して集計した行政刊行物データをもとに、前年度に刊行された行政刊行物のうち、どのくらいの割合を収集できたかを評価します。
基本方針2 課題解決型支援サービスの充実
指標9 レファレンス受付件数
課題解決型図書館として機能しているかを「業務量」の観点から評価する指標です。
指標10 行政刊行物の収集率
課題解決型図書館として、図書館サービスの「質」を維持・向上させるための指標。レファレンスの回答経緯を記録して国立国会図書館のレファレンス共同データベースへ掲載した件数。
指標11 他機関・市役所他部署との連携事業数
飯能市立図書館内に留まらず、市民への情報提供のため他機関・市役所他部署との連携は重要です。そのための連携事業数を指標とします。
基本方針3 市民との協働による図書館運営の推進
指標12 ボランティア活動実績
ボランティアの活動について活動量を把握し、どのくらい図書館へ興味を持ち協力してくれているか調査します。
基本方針4 生涯にわたる読書活動の推進
指標13 12歳以下の子ども1人当たりの貸出数
子どもの貸出数を調査するに当たり、人口当たりに換算することで利用の活発な他の自治体と比較することが可能になります。市内の12歳以下の利用者貸出数合計÷市内12歳以下の人口で求めます。
指標14 高齢者施設への団体貸出数
年間の高齢者施設への貸し出し合計を指標とします。高齢者の中でも来館の難しい利用者への貸出数を調査する指標とします。