市立図書館には西川材が使われています
西川材はその品質の高さから江戸の城下町建設にも使用されており、深い歴史と優れた伝統を持ち合わせた飯能の地場産材です。歴史と伝統を持つ西川材に最先端の技術を掛け合わせることで、図書館の多くの場所で西川材を使用することが可能となりました。飯能市立図書館は西川材の持つ「柔らかさ」「暖かさ」「香り」などを五感で感じながら読書や調べものをすることのできる図書館です。
柱
西川材の杉は他産地の杉に比べてヤング係数が高いなど、建築構造材として優れた特性を持っています。その特性を活かし、開架閲覧室の屋根を支える柱として26セット130本の西川材の杉みがき丸太を使用しています。
天井
西川材の杉を薄く加工し不燃処理を施して天井材として使用しています。
万が一の火災時にも天井を伝って火が燃え広がることがなく、西川材の杉を使用しながら安全性も確保しています。
貸出返却カウンター前面
エントランスを入ってすぐに来館者の皆様が目にする箇所であり、図書館の顔であるカウンター前面に西川材の杉を使用しています。
遮光ルーバー
明るく開放的な閲覧室を実現するために、西川材の杉遮光ルーバーで日射の調整をしています。一年を通じた季節と時間をシミュレーションして最適な角度で設置しています。
はいはいコーナー
床に西川材の杉の単板フローリングを使用しています。タイルやカーペットの使用に比べて安全性・防汚性・さわり心地の良さを高めています。小さなお子様の肌が直接触れても安心です。
児童書架
児童書架は無垢の西川材の檜でつくられています。
子供たちが伝統産業である西川材を身近に感じ、直接触れ、本物の西川材を目の当たりにしながら学習できる場所を提供します。
「ヤング係数」とはヤング率・弾性率とも言い、木材や鋼材等の材料に力を加えたときにどれだけ変形するがという程度を数字で表したものです。数値が大きいほどたわみにくい材料ということになります。
ここに書かれている以外にも西川材を使用している場所があります。